〜 ディーノクラブ : シートの作成 〜

まず始めに断っておく。全てのシートでこれから見せる内容の作業をするわけではない。
理由は当たり前だが、骨からとなると相当の手間と金がかかる。

今までやってきたのを見てみると、ここまでやらないとどうしょうもないシートは、約3割くらい。
すなわち、3台に一台のシートは、ウレタンがもうぼろぼろで、全部作り変えなければいけないと言うわけだ。

それ以外のシートはどうするかというと、表皮の部分は全部張り替える。
中のウレタンはそれに応じて補修すると言うわけだ。
勿論、オプションで骨からやってくれとの希望があれば、対応する。


このシートは何回もウレタンで補修してあって、もう限界。下のベルトは殆ど替える。


骨組みからウレタン、ベルトなどを外したところ。造詣的には良く出来てる。






麻の生地を張る。その上に新しいウレタンを削って付けていく。(職人の手仕事)
この時のウレタンの削り方であとのシェイプが決まってくる。
基本のウレタンの上に、少し柔らかいウレタンを巻く。(ピンクの)



底の部分のウレタンを敷き、テープで巻きつける。(なじませるため)ベルトも交換。




座面に少し柔らかいウレタンをしく。



小間物も張替え。オリジナルシボ入りビニールで。


ドアーはパネルこと作成。(アルミの板で) 右は使用する皮の傷をチェックしているところ。


今回は特注のレザーを使った。(このキャメル色) このように上から巻いていく。



周りが完成。この張りの具合が難しい。



真ん中の部分。黒いのは前に付いてたの。



ようやく完成。パイピングはこげ茶。



ドアーの部分も完成。



今回使用した 皮。牛2頭分。既製の皮(黒とか)ならもっと安い。



これが出来上がりの状態。リクエストでどんな色でも可能。


これは 206のシート。当社で作成したもの。真ん中はモケット。周りはビニール。



これはGTSに多い、ディトナシートと呼ばれるもの。