ディノ ブレーキシステム リニューアルのお話。
この車は当社が購入する前 10年以上も動かずに倉庫に寝ていた。
とすれば、ブレーキのサーボのシール つまりゴムで出来てる部品
こんなのは固くなって動きが悪くなるのは当然。つまりブレーキが効かなくなる。
単純に言えば、ブレーキのシステムを変えればよいわけだが
それだけでは面白くない。
このディノもすでに齢40歳。
人間でもそうだが、当然足腰にガタが出てくるよね。
さいわい車なら部品を交換すればよくなる。
でも考えてくれ、貴方なら40年も前の性能の部品を喜んで使う?
しかもブレーキのマスターは世界欠品状態。
そこで当社が考えたのが、国産つまり日本製のブレーキサーボ、マスターシリンダー
をこのディノに流用する事。
そのメリットは、まず性能抜群、
部品コストが安い。
万が一壊れても いつでも簡単に交換可能。
などだ。
今回、そのシステムをこのGTSに搭載する事が出来た。
勿論、フロントボンネットのインナーカバーの中だから
外からは全く判らないし、見た目にも気を使った。
先日私が試運転をしたら、最高のブレーキフィール。
よくある、デイノはなんとなく グニャッとしたメリハリの無いタッチだが
今回のは踏んだ瞬間からパンと板に当たったように効く感じ。
つまり貴方が日常走っている 国産車のブレーキと思えば良い。
是非、横浜に来てこの新型ブレーキ搭載のGTSに試乗してみてくれ。
これは取り付けキットとしても販売する予定だ。
全国のディノオーナーの問い合わせを待っている。
その次はABSの採用も考えている。
ABS付きデイノなんて、世界でも絶対に無いぜ。
ディノは進化しつづける車だ。
ディノのブレーキシステム、全部日本製 パート1の説明
パート2はABS をつけた場合だ。
キャリパーは変更なしで全然OK.
これは絶対お勧めだ。ブレーキは車のエンジンに次ぐ命。
40年も前のブレーキに、いつまでもすがる訳にいかないだろう。
キャステルは常に走れる車を開発提供するプロ集団だ。
作業はまず旧いブレーキブースターを外すところから始まる。
これが意外と手が入らず面倒。
これが外した40年使用済みの ブースター。
この中身は簡単にい言うと ゴムのドーナツみたいのが空気の負圧で動く。
当然ゴムだから経年劣化する。
つまり効かなくなるのは当然だ。
但し、ご覧のように一体になっているから、それだけの交換は不可能。
おまけに純正部品も手に入らないときたもんだ。
これが旧いのを外したサッパリとした画像。
当社特性のアダプターを慎重にセンター出しする 古谷。
右が日本製部品を使用した新しいブレーキブースターと マスターシリンダー。(実は日産製)
さすがに40年の技術進歩は大きい 非常にコンパクト。
これがブレーキシリンダー
オリジナルと比べたら ブレーキオイルの量も少ない。
上の半透明のボトルがそれ。
横から見た 図。
ここにカバーが付くから全然見えなくなる。
オリジナルのブレーキタンクは一つはサブタンクとして使用する。
常に進化し続けるディノ。
おそらく世界でも当社のディノが最もハイテクではないか?
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