大人の優雅な時間の過ごした方。その2
趣味といえる物が多々あればその人の人生は豊かになる。これは道理だろう。
私の場合幸い好きな車で今まで生計を経ててこれた。勿論趣味も車を動かすこと。
ただ、どんな車でも良いわけでは無い。
まず一番は、味わいがある車。味わいとは、その車を作った人々の感性、時代背景、お国柄等
それらがステアリングを握りながら感じてこれること。
いつも言うように現代の車は、例え個性を出さなければ価値が薄れるはずのスポーツカー等でも
意識的に人の気配を排除しているように見える。
それは何故?
今は組織が優先して個人はその中に埋もれて行く、それでバランスを保とうとする。
そういう没個性の社会だからだ。
昔は強烈なリーダーがいて、そいつが組織をつくり、牽引する。
エンツオしかり、フェレッツオランボルギーニしかり。デザイナーでは、ガンディーニ、ジウジアーロ、ピニンファリーナなど。
当然、強烈なリーダー、天才的なデザイナー、それらがコラボして作った作品が車の粋を超えて評価される。
つまり芸術作品としてだ。
私はそういう車に乗りたい。
また商売でもそういう車をその時代よりも優れた形で(中身で)提供していきたい。
それはエンジン一つ始動するときでも面白いし、勿論走って楽しい。
下の280SL、デザインが本当にクリーンでシンプル。
それでいて走らせると堂々とメルセデスの血筋を主張する。
つまり味わい深い。
57歳の私を満足させる、つまり大人の趣向ということ。
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