〜 交 遊 録 〜

私の大先輩 飛騨 高山の 滝花さん 


彼は今年で68歳。私と10歳違う。(2009年時点で)
イタリアのミレミリアに12回出てる日本人は彼だけ。
それもイタリアの至宝と言われるチシタリアでだ。
彼の凄いところは整備も全部自分でやれるところ。
2台あるチシタリアもレースが終わるたびにエンジンオーバーホールを
繰り返したという。
なにしろ車をイタリアに運んで持ち帰るだけでも大変。
1回の参加で数百万はかかるだろう。(後で聞いたら300万)
それを飽きもせず? 12回も行った事は賞賛に値する。
それだけ自分の行動に情熱があるのだろう。
そのせいか、非常に元気。かつ若々しい。
私も見習いたい。


これで9回、初回は1988年 チシタリア 202タイプ 1947年



当時 車を入れられる風洞装置は殆ど存在しなかった。
フェラーリでさえ365BBの開発にあたって、ピニンファリーナと共同で
始めて本格的な風洞装置を作ったと言われる。 しかも1970年に入ってからだ。

ところがこのチシタリアは1947年製 
トリノ工科大学の風洞装置を用いて世界で始めて空力という概念を取り入れた車だ。
おしりのなんとも言えないセクシーな フィンを見てくれ。
勿論、全部ボディはアルミの手たたき。



この小さな1100ccのエンジンで 700キロのボディを時速200キロで走らせるという。



こいつで2回参加。チシタリア 202タイプ 1946年型
滝花さんはこれ以外にも1987年に マセラーティ A6でも参加している。



これがそのオシリ。今で言うテールウイングの考えでこういうデザインにしたらしい。
実にユニークなアイデアだ。



ところがこれでは整流効果が得られなかったので
翌年の上のシルバーのモデルではデザインを一新した。



巨大なタコメーターが付く。 クラッチなどは凄く軽い。



雰囲気でてるね〜



彼の本業は下のような ロールスなどを整備販売する仕事。
もし彼にコンタクトしたいなら、私に連絡くれ。