責任感とは‥
責任感とはそんな難しいものか?
実は昨日まで鹿児島にディノの納車に行っていた。
東京の有明からフェリーで28時間 宮崎の先の志布志というとこまで行ってそこから鹿児島までは60キロくらいだった。
志布志港に着いたのは夜の9時。田舎だから本当に真っ暗。
埠頭からナビをセットして走り出だしても知らない夜道はなんとなく不安なものだ。
もしこんなとこでディノが機嫌が悪くなって動かなくなったらどうしょうとか。
勿論、今回は遠方の納車と言うことで普段より多く、520キロものテストを行った。
大体、70キロくらいのテストを8回くらい。
そうすると大概のマイナーなトラブルは発見できる。
今回もダイナモの配線不良で2回くらい充電しない状態になった。
それらの関係で本当は年末の27日くらいには鹿児島に運ぶ予定でいたのだが、延期していただいてテストを正月もやる
ことにしたのだ。前にも言ったように私は正月は嫌いだから仕事があるほうが楽しい。
ところが、29日の土曜日に年末最後のテストを行うとストップランプがつかないことに気づいた。
直ぐにメカに直せと言うと、部品屋がもう休みだから他のディノからとりあえず借りますと言う。
なんとなくむかついたが、まあいいやと思い代えさせた。
心配性?あるいは完璧主義の私は勿論次の日曜日もディノを走らせた。
そしたら治っているはずのストップランプがまた点いていない、次の日の31日は月曜だし、そもそもこれでは安心して走行
できない。 次のフェリーは8日で予約してある。6日までなにもしないわけにいかないのだ。
私は直ぐに従業員のメカに連絡を取った。
そしたら帰って来た返事が今日から予定が一杯で6日まで出れません。
私は激怒してお前の仕事に対する責任感はそんなものか?明日直しに来なければ解雇だと言ってやった。
そうしたら帰ってきた返事が判りました。責任とって?辞めます、、、、
本当に身内の恥をさらすようで恥ずかしいが、こいつは23歳、手取りで25万もあげてボーナスも30万、私なりに優遇してきた
つもりだ。
しかも2年前にどうしてもスーパーカーの仕事につきたいからと志願してきたわけだ。
勿論それなりの能力を認めたから待遇も考慮した。
しかし能力と責任感は別物。私は直ぐに辞表を出させた。
こんな馬鹿な奴を2年間も雇っていた私も情けなくなるが、今時の奴といえばそうなのだろう。
与えられるもの、もらえるもはなんでも受け入れるが、自分からの奉仕は拒む。
これでは仕事はまわっていかなくなる。
その代わりといってはなんだが、新年から新しいメカが二人入った。
私の期待に応えてくれることを望んでいる。
責任を取る、あるいは責任感を持つという事は他人へではなく 自分が自分自身に責任を持つということだ。
2008年 1月10日 掲載
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