2009年8月22日
社長の意見、8月 アメリカという国
今回のアメリカ行きでも沢山の人と出会い、沢山の人を見てきた。
勿論殆どがアメリカ人だが。
ということは、アメリカ人の文化を見てきたという事になる。
文明開化と言われたころ
勝海舟らが かいりん丸でアメリカを訪れそこから日本との接点が始まるわけだが
こんだけ、世の中が便利になり、
成田からでも一日に何便ものフライトがアメリカ全土に飛んでいるにもかかわらず
まだ、普通の日本人はアメリカ人の本質に触れていない気がする。
つまり何回行こうとも上面だけの観光ツアーみたいな感じ。
たまに商用で長期滞在せざるをえない時でも
日本人同士の村で固まる。
その理由は人種の違いという一言でその影響から逃れようとするのか。
つまりアイディェンティティの違いがあまりに大きすぎて逃げようとするのか。
それの何れかだろう。
かくいう私も仕事柄、今まで何十回もアメリカを訪問してきた。そこで感じるのは
そのルーツであるヨーロッパと比べると
全てが大きい、大地も人の考え方も つまりスケールが大きいという事だ。
だから彼らにはタブーは無い。
キレイなところで車がよりキレイに見えるなら
天下のペブルビーチでも18番ホールに車を並べてしまう。
あるいは誰に何を言われようが 知った事かと
むちゃくちゃ車を改造する。
その端的に表れているのがホットロッドレース。
4分の1マイル すなわち400メートルをいかに早く走るか。
この単純さにアメリカ人はストレートに反応する。
1937年の Chevyのトラックを改造したらしい。
プレスリーがボンネットに、、、
ヨーロッパなら、そんな異端な車にベンツのエンジンを使っちゃいかんとか
仮にフェラーリをベースのマシンを作ったら
フェラーリを侮辱するのか とか必ず言う奴がいる。
つまり彼等は守りが美徳なのだ。
何百年もの歴史を誇る城とか。
かたやアメリカ人はインディアンを駆逐して(インディアンも同じ人間なのに今や
保護区 と言う名の収容所に入れられている)
既成の文化を破壊して新しいアメリカという文化を創造してきた。
だから言わば、何でもOKなのだ。
狭い国土に住む我々日本人には到底理解不能だし、真似出来ない。
そこで今日の教訓。
確かに我々は島国に住んでる、世界的に見ればたいして誇れる文化も持たない人種だ。
だが、人としての生き方まで島国らしくする必要は無い。
生き方とは即ちその人の心の持ち方、考え方、、、、、
つまりどうにでも変えていけるものなのだ。
1960年代、あれほど夢の国と言われたアメリカも
長年のしがらみが噴出して多くの問題を抱える国になりつつある。
しかし彼等は今後どれだけ問題が山済みしても彼等に取って
楽しい、面白い イベントやレースは止めないだろう。
それは何故なら彼等の心の拠り所、自由の国アメリカのスピリットであるからだ。
我々日本人も彼等の10分の一でもよいから、人生を楽しむ
そのスピリットを真似しよう。
私鞍という個人、キャステルという会社、
その両方はこれからもみんなを鼓舞する、仕事、イベントを続けていきたいと思う。
どうか応援してくれ、そして生ある限り人生を楽しもうではないか。
元、全米ランチャクラブの 会長。
80才を越して、トレーナーの胸には
Still play with cars
とある。
次回の社長の意見は 死生観。
私の従兄弟が癌で48歳の若さで人生に終わりを告げようとしている。
そこで私が思ったこと。
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