2009年9月8日
社男の宿命
男は成人になって社会に出るのが宿命。
そうすれば当然大勢の人間に出会う事になる。男やら女やら。
まだ学生で社会人になったばかりでは、たいした人格も教養もあるわけが無い。
それらは学校の教室やら本で得た知識だけでは仮の物であって
それらを現実の社会、あるいは外国に行って、試してぶつけて初めてそいつの身に付く。
つまり人生のぶつかり稽古。
相撲と同じでどれだけ稽古に励むかで基本となる腰、男で言えば胆力がつく。
最近流行のニートや、フリーターではまともに社会から相手にされないのも当然だ。
彼等は厳しいぶつかり稽古を避けてきたわけだから。
と言いながらも、書く言う私も30歳から40歳くらいまで
のんべんだらりと生きていた。
幸いだったのは車屋とういう仕事を手はなさかった事だ。
そのころは今ほど、ビンテージカーに対して使命感を持っていたわけでもないし
そもそもこの地球の中がどんな社会になっているのかさえ知らなかった。
転機と言えば、37歳くらいで始めて触れた、アメリカのカリフォルニアの
燦燦と輝く太陽の下で、オープンテラスでお茶を飲み、
小奇麗なガレージでレストアをする
マイクシーハンの ヨーロピアンレストレーション のガレージを見たときだ。
この地球には俺の知らなかった、こんなにカッコよい仕事、あるいは工場があるんだなと、、、
それいらい、マイクのスタイルは私の憧れであり、目標だった。
それは今、横浜に小さな工場を構えた今も変わらない。
全盛当時の彼のスタイルのまだ10分の1も真似できていないと思う。
今、マイクは一人でブローカをやっている。
勿論今でも親交はある。
私は日本であくせくして、ようやくデイノあたりは日本で第一人者と言われるくらいになった。
そう、人生はどんだけあくせくして、人とぶつかり、仲良くなり
たまに弾き飛ばされ、反省し、
それらを何十回と繰り返して始めて一人前の大人になるのだ。
そうすればガキの頃は青臭い言葉しか吐けなかったものが
一人前に自分の言葉として喋れるようになる。
人生ぶつかり稽古
これが今日のキーワードだ。
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