〜 社長 鞍とは‥ : 社長の意見 〜

2010年4月30日 ビンンテージカーの値段の付けかた。

最近多くの方に言われるのが ディノは欲しいのだけれど
以前より高くなって買いにくい と言う話。
確かに、7〜8年前までは 1300〜1500万くらいでそこそこのディノを販売する事が出来た。
理由は仕入れが今より安かったから。(2〜3割くらい)
ところが何故かここ数年(3〜4年)
ビンテージの中でも人気が昔から高かったモデルを中心に値上がりをしている。

その価格の基準になるのは、例えばアメリカのメジャーなオークションであったり
有名な販売店が出すプライスボードであったりする。

ここ数年で別にビンテージカーのファンが急に増えるわけでも無いだろうから
理由として考えられるのが、投資や資産としての価値としての対象だ。

確かに私の感覚からしても、7〜8年以前はたとえフェラーリの凄いレーシングカーであっても
例えば 500モンディアルとか 206SPとか
本当の愛好家で しかも金持ち達だけの相場感というものがあった。

そこには本当に車が好きな人達が集まり、その中でお互いに納得のいく数字が生まれていた。

ところが最近は、投機マネーか投資ファンドか知らないが
最後の砦?のビンテージカー市場にも参入するようになってきた。

つまり、とにかく買って置けば値が上がると。
そういう類の連鎖反応は直ぐに広まる。
またたくまに名前が通った ビンテージカー スポーツカーは値を上げたわけだ。

身近な例で言うと、ランボルの ミウラ。
この車なんて、1980年代は1000万を割った数字でも買い手がつかないような車だった。
理由は壊れるとか、ぼろいとか。

ところが今はどんなミウラでも 3000万以上は言われる。
むしろ値段が上がったせいでお金をかけても元が取れると、
綺麗になったミウラが増えたのも事実だが。

結論から言う。
値段が上がった物は仕方が無い。
むしろそれなりの評価があるから値段が付くのだと思うべし。

また一度上がった物は下がることは殆ど無い。(バブル以外では)
資産価値として考えればよい。

私が考える適正価格は

ディノで 1800〜2300万
フルレストアで、あるいは特別なオリジナルだとかの車で 2500万

ミウラで 3800〜4500万 (但しP400かSで)
フルレストアなら 5000以上だ。

最近の価格帯の動きは、アメリカのリーマンショックにもかかわらず、
オークションでは値段が更に上がりつつある。

例えば3月の アメリカ最大の RMオークション。
275GTB/4が出た。
推薦価格は 95〜120万ドル、ところが実際には 165万ドルで落札された。
これには私も驚いた。
実際には10%のコミッションも加算するから購入者は181万ドル 1億7千万を支払った。

つまり、人気があるビンテージスポーツは 金やプラチナと同意語にあるということだ。
我々島国に住む 日本人ももっとグローバルな感覚を身につけて、
対応しないと、本当に世界の中で井戸の中の蛙になってしまうぜ。

だからローンを組んでも今すぐに買うべき。
皆がそう思えば、私も上手いしゃぶしゃぶが食える。つまりハッピー
老後のために伊豆の温泉地に小さな家を買うのが目標だからみんな協力してくれ。
熱海から伊東ぐらいが近くて良い。

伊豆スカイラインを70歳になってもディノで走り回る、
そしてオーバースピードで崖から転落してディノもろともゴミになる。
これがキャステル鞍の生き様、死に様だ。
畳の上じゃあ死なねえぜ、まして病院のべッドの上なんてまっぴらゴメンだ。