〜 プロフィール 〜

■ 私が始めて売ったイタ車   その名は ウラッコ P250.

私がシーサイドに入った74年の終わりごろに こいつはやって来た。
現物はかなり小さい。
でも、ミウラ譲り?の後ろのルーバーもかっこよかったし、スタイルはまあまあかなと思った。
ところが試運転で一回りと思って、裏の三ツ沢の山をくるっと一回りしてみると
シフトはグニャという感じで、気持ち悪い入り方するし、エンジンは、グウグウうなるだけで、全然軽さが無い。
例えば、ディノなんかアイドリングからアクセル踏むと、すっとエンジンが回転する。
ところがこいつは、アクセルのストロークも大きく、かなり踏み込んでいかないと回転が上がらないのだ。
しかも、重ったるい感じで。ためしに1速で全開してみると、ホントに遅い。
これはろくでもない車を、ランボは作ったなと私は思った。

おまけにこれは後でわかったことだが、エンジンのタイミングベルトが普通 V8の場合、片側バンクで一本、都合2本使うのに、
(フェラーリの同時期の308がそう)この車はなにを考えたのか、両バンクを長いベルト(チェーンならまだ良いが、プラスチック
ベルトだ)でぐるっとひとまわりさせているため、何かの拍子に駒とびを起こす可能性が大なのだ。
ここら辺りにも、ランボの仕事の粗さが目立つよね。

話は戻って、北里のインターンに売った、生まれて始めてのイタ車、ウラッコは本当にできの悪い車だった。
新車にもかかわらず、パワーウインドウは納車に行く途中で動かなくなりおまけに、ヘッドライトは片側ずつお辞儀する。

デザインと部屋は良かったのに、残念な車だった。
今、動いているのは何台あるんだろう?
















このかまぼこみたいなシートは初期型。モダーンやね。でもすわり後心地は悪かった。