246との一番の違いは車の重さが軽いということ。実際の測りで150キロの違い。
理由はボディが 総アルミだから。(246はボンネットだけアルミ)
次はエンジンのブロックの素材。
腰下がアルミ製だからだ。246は鋳鉄。いわゆる鋳物。
エンジンの性格は、高回転時に高出力を出す設計。
下のトルクは2000ccのせいかあまりない。(246と比べて)
だからこの車を速く走らせようとすると、常に4000回転以上はキープする必要がある。
でもシフトは この206、246Lまでポルシェタイプの長いストロークで、あまり早いシフト操作は期待できない。
走行性能は246と比べたら、ニュートラル。ステアリングの動きにはかなり敏感に反応する。
高速コーナーでは気を抜けない。つまり ハンドリングがシビアだということ。
欠点はブレーキがオーバーサーボだこと。 車重のわりにでかいブレーキキャリパーを選んでしまった。
だから206のブレーキングには気を使わせられる。強く踏むとすぐにロックするから。
簡単に言うと、この車はディノの市販車としてのプロトモデル。
246はそのマイナーチェンジ版と思えばよい。つまり欠点を改良した。
だから、206から246へと
1)トルクが格段に増えた。
2)ハンドリングに落ち着きが出来、安定感が出た。
3)ブレーキが普通に踏めて、普通に止まるようになった。
と言う違いだ。
初期のディノのコンセプト、(軽量ボディに高回転エンジン)にこだわる人にはお勧め。ただし3割くらい高くなる。
この車はアメリカのオハイオに住むデニス・マッケインというディノの世界では知られた人がフルレストアしたもの。
口説き落として譲ってもらった。
オリジナル マフラーの復刻版製作。 多分世界初。
ガスキャップ製作。オリジナルでないガスキャップに悔しい思いをした人も、これなら満足。
(写真下) 246と違う 厚さが薄いバンパーに注意。 あとはセンターロックのスピナーなど。
ここから下は2003年のアメリカのコンクールイタリアーナに出展した別の206.本牧で船に積み込む時撮影。
なんでかしらんけど、この車でなにも賞を取れなかった。100万以上経費がかかるのにむかつく。
私的には間違いなく、プラチナかゴールド レベル。
ガスのキャップの形状に注意。
ダッシュは206の場合、ビニールのシボ入りとなる。
これ以上インナーの綺麗なディノは見たことが無い。まさにコンクールレベル。
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